柏商工会議所 建設部会視察旅行に行ってきました。

昨年11月に柏商工会議所 建設部会の視察研修に参加し、出雲地方を訪れました。視察研修は毎年恒例の行事ですが、今回も学びの多い旅となりました。

昨年は伊勢神宮を訪れましたが、今年もまた日本の伝統建築や職人技の奥深さを改めて実感する機会となりました。

出雲大社といえば、「縁結びの神様」として広く知られていますが、建築の視点から見ても大変興味深い神社です。

まず目を引くのは、日本最古の神社建築様式「大社造り」が採用された御本殿。その壮麗な佇まいには、長い歴史と格式の高さを感じました。

また、拝殿には日本最大級の注連縄（しめなわ）がかかる「神楽殿」があり、その存在感に圧倒されました。

次に訪れたのが、庭園日本一に何度も選ばれている足立美術館です。

特に印象的だったのは、どこを見ても枯れ葉ひとつ落ちていない徹底的に管理された庭園の美しさ。造園の技術力と日々の手入れの大切さを実感しました。

また、床の間の窓から見える風景を「掛軸」として楽しめる演出は、まさに日本独自の美意識。建築と自然が一体となった空間でした。

国宝・松江城にも足を運びました。松江城は、江戸時代以前に建てられた現存12天守のひとつであり、数少ない「望楼型天守」を持つ城です。

この視察を通じて、建築の持つ歴史的価値や、細部へのこだわりの大切さを再認識しました。

来年の視察もまた、新たな気づきを得られる場になることを期待しています。

小倉 宏庸